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適応障害

Adjustment Disorders

解説:土田 治 (飯塚嘉穂病院 副院長・消化器病センター長・心療内科)

適応障害はこんな病気

適応障害は、ストレスなどが原因で、仕事や学校・家事などの場面にうまく適応できなくなる病気の総称です。
抑うつや不安などの情動面の異常を伴ったり、不登校や無断欠勤などの行動面の異常を伴うことも多くみられます。

適応障害の治療法

適応障害を引き起こすストレスは環境の変化が多く、特に、進学や就職によって環境が変わることで強いストレスを感じることがあります(特集「五月病」を参照)。そのような場合はストレスの原因をすぐに取り除くことが困難なので、本人の適応能力を高めるようにカウンセリングを行います。カウンセリングでは、ストレスに対する受け止め方を改善する認知行動療法などが行われます。

カウンセリングによって症状や適応能力が改善されることもありますが、今までできなかったことがすぐにできるようになるわけではありません。学校や職場などの環境になじめるかどうかという問題もあるので、医療者だけではなく、家族や学校、職場の関係者などさまざまな人と協力し、最終的には環境そのものを変えるという選択肢も検討が必要です。

早期発見のポイント

適応障害は、学校や職場で指示されたことがきちんとできないなどをきっかけに、周囲の人が気づくことが多い病気です。早期に発見するためには、気づいた人が放置しないことが重要です。難しくないことができなかったり、簡単な計算が遅かったり、書くことが遅いなど症状はさまざまですが、仕事や学校での生活に支障をきたすようであればなんらかの介入が必要です。また、適応障害と診断されてからその後にうつ病に進行する人もいるので、発見した場合には放置せずに治療に取り組むようにしましょう。

予防の基礎知識

適応障害を予防するためには、ストレスを発散することが効果的です。運動や趣味など自分の好きなことをして、ストレスを溜めないようにしましょう。

また、なるべく早期に発見してカウンセリングに取り組むことで、適応能力を高めることができます。周囲のサポートによる助言や協力を得ることも大切です。普段から悩みを他人に相談するなど、一人で背負い込まないようにする工夫も必要です。

土田 治

解説:土田 治
飯塚嘉穂病院
副院長・消化器病センター長・心療内科

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