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藤 竜也 さん

藤 竜也 さん
1941年、北京生まれ。大学時代にスカウトされ、日活に入社。62年、『望郷の海』で役者デビュー。大島渚監督の『愛のコリーダ』(76)で報知映画賞最優秀主演男優賞を受賞。以降、どんなジャンルや役柄もこなす役者として、第一線で活躍し続けている。近年の主な映画出演作は『アカルイミライ』(03)、『村の写真集』(03)、『サクラサク』(14)、『私の男』(14)、『柘榴坂の仇討』(14)ほか多数。

妻に「ありがとう」をたくさん言えるようになりました。

 仕事柄、体力維持には気を使う。73歳の今も週3、4回はジムに通うという。「昔はスカッシュや水泳に凝ったこともあったけど、さすがに今は若いときのようにはいかないから。ウォーキングにストレッチ、ウェイト、自分の体に合った基礎的なトレーニングをしていますよ」
 その肉体を惜しげもなく披露しているのが最新作の『龍三と七人の子分たち』。オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、昔の仲間を呼び寄せ、若い奴らに勝手なマネはさせねぇと、龍の刺青を背負って、ハチャメチャな抗争を繰り広げる元親分を嬉々(きき)として演じている。
 「北野監督が今度はどんな作品をつくるのかって、現場に緊張感と期待がみなぎっていた。だから、僕らも自然と盛り上がりました。映画はコメディ要素もあり、役者として新しい自分を掘り起こしてもらえたのかな。得しましたね(笑)」
 実は10年前、心臓のバイパス手術を経験している。執刀医は天皇陛下の心臓手術を行ったことで知られる天野篤医師。「医療関係の方には大変お世話になり、“ありがとう”の言葉しかありません。でもね、ちょうど手術後に陶芸の個展が控えていて、プレッシャーに負けて、タバコもお酒も復活しちゃったんです。先生にせっかく治していただいたのに、僕はそういうダメな人間です」と笑う。
 年齢を重ねた一番のごほうびは、人にやさしくなったこと。「妻にも『ありがとう』をたくさん言えるようになりました」

文:宮嶋尚美 写真・梶浦政善(2015年4月号)

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『龍三と七人の子分たち』

龍三と七人の子分たち
ヤクザを引退して金も居場所もなくなり、毎日くすぶった生活を送っていた元組長、龍三。ある日オレオレ詐欺にひっかかってしまったことをきっかけに、昔の仲間を呼び寄せ、詐欺で人々を騙す若者たちを成敗しようと世直しに立ち上がる。北野組初参加となる藤竜也を主演に、平均年齢72歳のベテラン俳優陣がユーモアたっぷりに暴れまくる! 4月25日(土)から全国ロードショー!

監督・脚本:北野武/出演:藤竜也、近藤正臣、中尾彬、小野寺昭 
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野


藤 竜也 さん

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