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世良 公則 さん

世良 公則 さん
1955年生まれ、広島県出身。1977年シングル『あんたのバラード/世良公則&ツイスト』でデビュー。『銃爪』『燃えろいい女』などヒット曲を連発し、ツイスト解散後はソロとして音楽活動を開始。『太陽にほえろ』、映画『カンゾー先生』(日本アカデミー大賞助演男優賞受賞)、『梅ちゃん先生』『下町ロケット』など、テレビ・映画で俳優としても活躍。昨年、生誕60年アニバーサリーイヤーを迎え、アルバムリリースやライブツアーを展開中。

明日はもっと、うまくなりたい。胸の鼓動が止まるまで、音楽を続けるよ。

引き締まった精悍(せいかん)なボディに、
独特の太くて温かく響く声。
『あんたのバラード』でデビュー以来、40年近く
ロックミュージシャンとして第一線でステージに立つ世良さん。
俳優としても活躍し、近年は陶芸も手がける
ストイックな表現者の、いま思うことは。

 土をただ、一心不乱に練っていく。やがて心が無に達すると、いつしか次のライブの音楽が耳に流れてくる。6年前から親しんでいる陶芸制作での光景だ。土と炎の魅力にとりつかれ窯元に通い、年間で200ほど作品を作りあげる。
「無心になると自分の根っこが出てくる。陶芸は俺にとって、イマジネーションを呼ぶスイッチのひとつだね」

 21歳で世に出てから、日本にロックの礎を築いて39年。近年のライブでは、客席に白髪の婦人とセーラー服の孫娘といった3世代家族の姿も見られるとか。
「役者の世良を見にやって来る若い子も多い。そこでおばあちゃんの好きな音楽と出合ってくれたらすてきだな」

 そして視線は、日本の文化の現状に移る。
「まだ日本では生活に"音楽"は根付いてないんですよ。流行(はや)りものはあるけれどね。欧米みたいに、仲間と演奏したりおしゃれして聴きにいったり身近で音楽を楽しむ文化。日本もそんな豊かさを持ってほしいし、それが音楽をやってきた者の願い。そこに俺の音楽もあったら、うれしいよね」

 ドラマでは医者役も多い。自らの老主治医を役のモデルにしたことも。「穏やかで、理想の名医。問診と触診で状態がわかる。最近甘いもの食べましたねとか(笑)」
 そのアドバイスもあり、酵素中心の食事を自炊するなど健康管理はしっかり。
「トップアスリートの生活と同じですよ。でないと3時間のライブはできない。マイクスタンドだってまだ投げたいし(笑)」

 アスリートと違うのは引退がないことだ。
「常に"明日もうちょっとよくなりたい"という気持ちです。満足したらそこで終わり。鼓動が止まるまで、ギターかき鳴らして音楽を続けるよ」

 いまの夢。それは「自分専用の窯を持つ!」と頬をゆるませた。
「自然に囲まれた窯で炎と向き合って、音楽やって。そんな場所を探してるんだ」

文:浜口恵美子 写真:安友康博 (2016年6月号)

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世良公則 Knock・Knock 2016 with 宇崎竜童

世良公則 Knock・Knock 2016 with 宇崎竜童

【出演:世良公則(Vo・G)/宇崎竜童(Vo・G)】
「共演する宇崎さんは10歳年上。自分にとって道しるべ的存在で、いつも勉強になる。ステージで何か起こるか、生まれるかは当日になってみないとわからない。とても楽しみ」(世良さん談)

平成28年8月6日(土)
開場17:30 開演18:00
よみうり大手町ホール


世良 公則 さん

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