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長谷川 博己 さん

長谷川 博己 さん
1977年、東京都生まれ。2002年『BENT』で初舞台、08年『四つの嘘』でドラマ初出演。11年『鈴木先生』でドラマ初主演を果たす。その後もドラマ『家政婦のミタ』『雲の階段』『デート~恋とはどんなものかしら~』、映画『地獄でなぜ悪い』『舞妓はレディ』などの話題作に出演。15年公開作品に『この国の空』のほか、『ラブ&ピース』、『進撃の巨人』(二部作)、劇場版『MOZU』、16年に『二重生活』などがある。

つねに誰かを演じていたい。
役に入っているほうが落ち着くんです。

『鈴木先生』『家政婦のミタ』などの話題作に出演し
実力派俳優として波に乗る長谷川博己さん。
8月公開の戦後70周年記念作品『この国の空』でも
キーマンとなる役どころを演じています。
その演技力の源にあるものは何かを探ります。

 今や日本の映画やドラマに欠かせない存在となった長谷川博己さん。実は舞台俳優として地道にキャリアを積んできた。俳優としてのやりがいについて、「完全に自分であることを忘れて役の中に入っている瞬間、ものすごく集中して、眠っているパワーを引き出せる感覚になるんです。それが欲しくて役者を続けているのかもしれません」と語る。
 このところは役が抜ける間もないほど忙しい身だが、「つねに何かの役に入っているほうがむしろ落ち着く」そうで、今年公開する多彩なジャンルの映画の中でも、たしかな演技でそれぞれの役柄を魅力的に見せている。
 8月公開の『この国の空』では、終戦間近、20歳近く離れた少女の"女"を目覚めさせる中年の男・市毛を「霊的な感覚」で演じた。「年頃の女性の側に立てば、明日死ぬかもしれないなら、市毛でなくても身近な男なら誰でも恋愛対象になったんじゃないでしょうか。だからあえて人物的な現実味は薄く、得体の知れない存在を心がけました。ただ、現場の空気はただものではなくて、昔の日本映画の撮影現場もこうだっただろうなと思わせる緊迫した雰囲気があった。戦争映画も初めてでしたが、父や祖父の時代、戦前・戦後の日本の激動期の物語をもっとやってみたいと思いましたね」
 オフの日は、散歩をするのがひそかな楽しみ。「ぶらぶら歩きながら本屋さんに入って、何が売れているかチェックしたり、電車に乗って広告を眺めたり。世の中の流れを知ることで、情報が想像と結びつき、脳の働きが活性化される気がするんです(笑)」

文:宮嶋尚美 写真:吉川信之(2015年8月号)
スタイリスト:熊谷隆志
ヘア:宮田靖士
衣装協力:ジャケット、パンツ、シャツ/以上すべて、マーガレット・ハウエル(アングローバル 03-5467-7874) 、ベルト参考商品/(アニエスベー 03-6229-5800)

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『この国の空』

『この国の空』
1945年、戦局が悪化する終戦間近の東京で母親と暮らす19歳の里子(二階堂ふみ)は、「自分は男性と結ばれることもなく死んでいくのか」と不安を募らせる。ところが、妻子を疎開させた隣家の男性、市毛(長谷川博己)の身の回りの世話をするうちに淡い恋心を抱き、やがて里子の中の「女」が目覚めていく。

8月8日(土)よりロードショー。
脚本・監督:荒井晴彦 
原作:高井有一『この国の空』(新潮社)
詩:『わたしが一番きれいだったとき』茨木のり子
出演:二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、石橋蓮司、奥田瑛二ほか


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