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パキスタン・イスラム共和国洪水被害支援(1)

9日間で1516人の治療 それでも患者が増えていく 岡山済生会総合病院 看護師 三原 有貴

 今年7月、インダス川流域でモンスーンの大雨による大洪水が発生、9月3日、国際緊急援助隊(JDR)医療チーム(23人)の一員としてパキスタン入りしました。5日からサナワン地区の健康センター(LHC)にある診療所のスペースで、診療を開始しました。

 LHCには多数の患者が訪れ、動線の確保に苦労しました。現地語で案内表示をしたのですが、識字率が低く理解してもらえませんでした。通訳は診察室と受付につきっきりなので、絵で表現したり、現地の単語でコミュニケーションを取ったりしました。それでも、英語を話す現地の子どもたちがボランティアで通訳をしてくれ助かりました。

 疾病は、消化器・呼吸器・皮膚疾患、マラリアなどが多数見られました。栄養不良の小児も多く、点滴加療やORSの投与を行いました。皮膚のいろいろな部位に膿瘍を作っている小児には、切開排膿を行い、抗生剤を投与しました。熱・下痢症状のある患者には迅速にマラリアテストを行い、熱性マラリアの早期発見・治療にあたりました。骨折など外傷は少なく、1日1件程度でした。LHCのドクターと相談しながら転院を勧めていきました。

 現地の人は清潔に対する意識が低いようでした。おしめを購入することが難しい患者も多く、診療所内でも小児は垂れ流しの状況でした。被災地の周辺では、至る所に水たまりができ、マラリアの原因の蚊が発生していたようです。清潔に対する意識改革など、基本的な衛生について現地の方に理解してもらいたかったのですが、指導するまでには至らず活動期間終了となりました。

 私たち1次隊は、9月5日~13日の9日間の活動で1516人の診療を行いました。患者数は増加する一方で、2次隊の派遣が決まりました。

 私にとっては初めての派遣で、日々増えていく患者の数に毎日余裕のない状態でしたが、多くの方々に助けられ任務を終えることができ、感謝しています。

 ありがとうございました。

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